日本の秋に行われる有名なお祭りといえば、挙げられる中の一つが「酉の市(とりのいち)」。
「商売繁盛」、「家内安全」などを祈願するお祭りとして古くから関東地方を中心に行われてきました。酉の市は各地の神社等で行われていますが今回特に有名で大きな祭りが行われる「新宿花園神社」会場について詳しく見ていきましょう。
酉の市
概要
関東地方の各地で行われている酉の市ですが、その始まりは江戸近郊の花又村(現在の足立区花畑にある大鷲神社)からであるといわれています。
11月の酉の日(十二支)に「商売繁盛」、「開運招福」、「家内安全」を願い、浅草の酉の寺をはじめ関東各地の寺や神社で行われている酉の市。
江戸時代から続いている行事ですが、はじめは正月を迎える最初のお祭りとされており、のちに11月の最初に巡ってくる酉の日(一の酉)が一般的に重んじられ今の時期に行われるようになりました。
起源
酉の市は江戸近郊の花又村から始まり、当初は近在の農民が鎮守である「鷲大明神」に感謝の気持ちをあらわす収穫祭として行われました。
祭りの日には、氏子たちは鷲大明神に鶏を奉納し、それが終わりそこに集まった鶏は浅草の浅草寺まで運ばれ、観音堂前に放してやったといわれます。
2024年 新宿花園神社「酉の市」
行事概要
日程 | 11月5日(火)、17日(日)、29日(金) |
会場 | 花園神社 |
住所 | 東京都新宿区新宿5-17-3 |
交通 | 東京メトロ 丸の内線・副都心線「新宿三丁目駅」都営 新宿線「新宿三丁目駅」より |
※今年は三の酉のため3日間の開催予定となります。
交通機関
[電車]
●東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口 徒歩0分
●JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口 徒歩7分
[車]
●首都高速4号新宿線 新宿出口より5分
[バス]
●都営バス 品97系統 新宿西口行き 「新宿三丁目」徒歩3分
●都営バス 早77系統 早稲田行き 「新宿伊勢丹前」徒歩3分
大酉祭
毎年11日に新宿の花園神社で行われる酉の市は「大酉祭(オオトリサイ)」とも呼ばれていて、多くの参拝者が訪れます。
新宿の街の発展に伴って規模が大きくなっていった酉の市で、現在では浅草の「鷲(オオトリ)神社」、府中市の「大國魂(オオクニタマ)神社」の酉の市と合わせて関東三大酉の市の一つに数えられています。
11月の最初に酉の日に行われる酉の市が「一の酉」、2番目に行われるのが「二の酉」、年によっては3回(三の酉)開催されることも。開催日には鳥居をはじめとした神社一帯に提灯が掲げられ、熊手を扱う露店商が所狭しと並びます。
新宿歌舞伎町に近い花園神社で開催されるこのお祭りでは多くの屋台・飲食店も立ち並んでおり、界隈で働く多くの人々が訪れます。
名物”熊手”
商売繁盛の縁起物として、新宿酉の市名物である”熊手”が知られています。参道に並ぶ多くの店が取り扱う熊手にもさまざまなデザインがあります。
熊手は元々は落ち葉などをかき集める道具です。落ち葉だけでなくお金や福もかき集めたいという商売人たちの願いから、商売繁盛の縁起物として売られるようになりました。
また、家内安全の意味もあるので、商売をしていないご家庭でも熊手を買って飾ることができます。目線よりも高い場所に飾り、家族の幸福や仕事がうまくいくことなどを祈願しましょう。
店舗によってデザインの異なる熊手を取り扱っていますので、好みのデザインの熊手を探してみてください。
出店
焼きそばやりんご飴など、定番の屋台グルメをはじめ数多くの屋台が立ち並びます。
一般的なお祭りの屋台の雰囲気と違って、レトロな雰囲気のお店が多いのも大酉祭の特徴です。昭和レトロな雰囲気の見世物小屋もその一つで、初めて見る人にとっては怪しげなイメージを持つことも多いでしょう。
しかしその特有の怪しさも、花園神社酉の市を楽しむ要素の一つ、でもあるかもしれません。
ここならではの雰囲気・怪しさを楽しんでみましょう。
まとめ
毎年11月に各地でひらかれる「酉の市」、今回は新宿花園神社の内容をご紹介しました。
前夜祭も含めると6日間開催されています。秋のお出かけの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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